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2004年 09月 30日
肝臓へ転移。
夏は暑いにきまっとるとお叱りを受けるのは重々分かっているにもかかわらず「暑いなぁ」とつい挨拶を交わしてしまう、それ程今年の夏は特別異常な近年にない酷暑でした。 酷暑に痛めつけられて、めっきり衰えた身はな萎え果て青息吐息の人が多い市井で焼酎の力を借りて独り善がりな気勢を上げる不逞の輩が居る。 誰あろう。アルコールが頭の天辺から足の爪先まで浸透し尽くし、肝機能障害や糖尿病で昏睡状態に陥る寸前まで追い込まれ、病院で散々痛みつけられ踏みにじられた、その人です。 本人の意に反してnonアルコール生活を続けさせられたら、血糖値は標準値に下がり肝機能の値も正常に戻った。小さな行為で大きな成果を上げた、いや~その逆じゃないかと付き添い人は、かしまし。論文にして学会で発表したらノーベル賞も夢ではない、鈍感男の神経を逆撫でする。 地位や名誉はどうでもいいことだ。大切なのは健康だよと謙虚にボソボソ本音をうそぶき、地球が破滅する状態を見届けてから黄泉の国へ旅立つよと、どこかで聞いたような名言らしき物を言い放つ。まずは反省をすることだ、例え反省が反省に終わってでもだと、逃げ足だけは先にちゃっかり確保する。 賞罰にこと殊の外関心を示し茶の間の話題が弾むのに意外性を感じる。性懲りもない男の身体、悪夢の体験を白日の下にさら晒すことで、救われ喜ばれる “人“ や “物“ が万に一つでも発生すれば、この上ない名誉のことだ。 理解に苦しむ文面がしばしば登場すると監修者にお叱りを受けるが片言をアチャラ語で喋る、かわゆい孫の影響が大、深く考えないで軽く読み流して欲しい。 大上段に振りかぶって早々に2004年前半を振り返ってみることにした。 正月のまつりごとを無事に済ませて総合病院へ定期検査に行く。肝、膵臓を初め諸々の数値が異常に高いのに仰天、糖尿病の悪化を懸念して運動と食事療法に専念する。通院は4週に1度定期的に実施し採血検査を繰り返す。 3月に入って第四期の胃癌、それも肝臓や腎臓への転移どころか骨まで犯されている恐れがあると医者に宣告をされて第一巻の終わりを覚悟する. 覚悟はしたものの、よくよく考えてみたら諦めるには、まだまだ早過ぎる年齢であることに気が付いた。 「とにかく やってみなはれ。やる前から諦める奴は、一番つまらん人間だ」(南極越冬隊 隊長 西掘栄三郎) 病院を変えて心機一転を図ることにする。 人様の役に立つことを知らない男は、この時とばかりに張り切って、この身体を研究材料に使って癌撲滅に役立てて欲しいと、よい格好をしたつもりでした。けれども転医院先の医療関係者は総力を上げて私に健康を与え、それを育む道まで丁寧に指導をした上に励ましの寄せ書きまで頂戴しました。 執刀した主治医 黒川副医院長から励ましのお言葉を頂戴した。 生は心。与えられた生命をどう生きるかは心の持ち方です。 黒川 嘉勝。 兄から叱咤激励を頂戴する。 ガン闘病中を読ませていただきました。驚いています。八月一日に来島するとのことだったので健康をとり戻したことと思っていました。 これも神仏が与えた試練だと思います。耐え抜いて家族のためにも生きぬいてください。 私も良い方にと解釈して生きたいと考えています。何が何でも力になり支えてくれるのは家族です。病を得たお陰でなにやら家族の絆が強くなったように感じています。 兄弟揃って逢う日のために頑張りましょう。 孝子さん、娘さん達の心労は測り知れないものでしょう。くれぐれもよろしくお伝えください。 満雄より。 好則様。 「よ~し」 こうなったら百二十五歳まで生きてみせるぞと新たに欲を覚える。 5月。 15日に退院する。がん闘病中を書く資料集めを始め、反省を込めながら退屈しのぎの執筆活動に入る。 43日間の空白でパソコンキーは思うように動いてくれない、忘れっぽいのは生まれつきよと早くも人様の性にする。 *がん闘病中ご笑読ください。 きんかんの実が鈴なり、どこの家の庭先も黄金色に輝いている、その路地をキョロキョロ見回しながら女房と毎朝、昭和池公園まで歩く。この年齢になって仲睦まじくなるとは少々気恥ずかしい気が無きにしにもあらず。 次女一家がスペインより帰国する、初孫との対面。孫のためなら、なんぼ金を使っても惜しくはないと の賜った先輩の顔がちらつく。 婿殿は滞在期間11日間をパソコンやデジカメ等の機器類設定にフル奔走。お陰で現代文明の最先端の恩恵を蒙る。毎夕ビデオチャットで海の向うに住む孫と顔を逢わせながら、あ~うんの呼吸で会話を楽しむ。 6月。 ホタル乱舞の一報に婿殿を天頼寺川、貴船神社等に案内したが姿形みられず。美術館より戸畑の夜景を見せるが、見晴らしの良い場所はアベックに占領されている。帰宅してぼやき、自棄酒を所望するが女房の強力パンチに敢えなくダウン。退院後の禁酒禁煙は続行中。 到津遊園地に久しぶりに出かける。突然の山羊出現に孫驚く、記念撮影に絶好のタイミング逃さずパチリ。 5日。 夜宮公園で菖蒲祭り。 7日。 次女家族スペインへ帰る。見送る時にスペイン北部にある巡礼のメッカを旅しに近々訪れる約束を交わす。 貫山山麓に破竹の竹ノ子を堀に、ご近所の方々と連日精を出す。 14日。三女の誕生日。年齢を聞くのを忘れたふりをする、しんどい。 20日。若松の高塔山付近一帯で紫陽花祭り。グリーンパークでは地の魚貝類、地野菜のバザーを開催三女の車に詰め込んで帰る。 22日。女房一泊にて大腸検査、ポリーブ2個除去。100人中に2~3人にポリーブが出来るらしい、温床があるので食事に気をつけるように言われる。 西鉄バスのグリーンパス65を購入する。3ヶ月壱万円で乗り放題。 7月。 暑中見舞いを出し、名刺を作り直す。 四字熟語の解説をパソコンに入力する。ルビーを振る途中で文字化けする、ワードの本社に問い合わせて、すぐに修復したが、その仕方をメモするのを忘れる。処理のしっぱなしで歯止めをかけない悪い癖だ。反省。 昭和館にてハリーポッターを観る。 リバーウォークにて北大路魯山展を鑑賞。 断酒の影響か食べ物の好みが変る。アイスクリーム、モナカ、シュークリーム、すっかり甘党に変身。 婿の両親栃木より来訪、急きょクーラーを取り替える。 女房は、ボケ防止対策に頭の体操の本を買う。 三女、幼稚園よりカブト虫を持ち帰る、夏休み対策。 高校野球を見に行く、桃園球場、小倉市民球場へ。小倉高校戦を負けるまで毎試合観戦する。 五島へ帰省するスケジュールを立てる。観光、教会の案内をインターネットで調べる。向う三軒両隣りにコピーして上げる。 庭木の剪定をして貰ったら、丸坊主になる。玄人は凄い。 お隣りさん、ヨーロッパ旅行より帰る、旅先からの絵葉書一日遅れて着く。 腹部CTを造影剤を入れて検査する。検査結果は1~2週間後の予定。 8月。 今年は台風の当たり年。五島への帰省2度も中止を余儀なくされる。その都度、船便や宿の予約を取り消す。 リバウォークにてダーバン2 を観に長女が連れて行く、女房と3人で鑑賞。館内は時間、座席ともに予約制 で慣れないと、とても入れそうにない。 インターネット検索早業、ジャストホーム3のソフトを買う。 友人より自画像を送ってくる。その筋のプロになることを薦める。 義兄が大分のお墓参りに女房と三女の義姉を誘ってくれる。更に足を伸ばして別府に住んでいる長女の義姉を見舞いに行く。 8月15日。 近隣に住む友人、知人の家族の初盆にお参りに行く。 8月24日。腹部CT検査結果を三萩野病院へ聞きに行く。肝臓にパチンコ粒大の腫瘍が見つかる。 歯医者で口内炎を治療する、1日で終わる。 8月28日。大手町にあるムーブ館にギターとテルミンコン演奏を女房、長女、と聞きに行く、テルミンコンの楽器を初めて見る。楽器に直接触れずに電磁波を利用して演奏する。名画のシーンを解説してテーマ-曲を弾いて聞かせる、太陽がいっぱいのラストシーンに感動。 8月30日。三萩野病院に再度入院する。 9月。 9月1日。大学病院の先生の執刀で下腹部に穴を空け、膿みや出血を吸い出すチュウブを挿入した後に 栄養補給を断つための血管の結着を数本する。手術後6時間は仰向けのまま、横向きも禁止、麻 酔も禁止。さすがの辛抱家も音を上げる。 9月4日。手術後、初めて風呂に入る、恐る恐る傷口に水をかける。 9月7日。孫の書いた絵と写真を送って来る。便秘していたが大便多量に排泄、爽快になる。 9月8日。下腹部に2度目の穴空け、肝臓にある腫瘍付近まで管(ビニールドレイ)を通して抗がん剤を腫瘍に直接投射するための装置らしい。これが最新鋭の医学治療法だと話してくれる。前回同様に6時間地獄の苦しみを味合う。 9月11日。膿みや出血を吸い出す装置のビニールドレイを抜き出す。NHK放送のプロゼクトXを差し入れ。テレビカード1000円券購入、20時間みれるらしい。 9月15日。抜糸する。 9月16日。婿殿誕生日、携帯電話にてメールを打つ。 9月17日。抗がん剤を肝臓に投射する。痛みも痒みもないのに拍子抜け、これで効果があるのかと贅沢な悩みを看護師さんに投げかける。副作用は個人差があると先生が説明してくれる。バス停近くまで歩いて本屋を探す。 9月19日。友人の孫さんが中学校最後の運動会、病院をこっそりと抜け出して見に行く。 創作ダンスUFOを全員が力を入れ、一糸乱れぬ演舞をする。それは、それは、見事のもので厳しい練習の成果を遺憾なく発揮してやんややんやの喝采を浴びる。学校崩壊が騒がれているけれど、本当の事だろうかと疑問に思う。 9月21日。退院する。娑婆の空気は素晴らしい。 女房孝行をするつもりだ。
by syoshinori
| 2004-09-30 05:19
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